抗争が起こるまでの、三陣営の背景について学んでおきましょう。

レッドローズ・ファミリー

「レッドローズ・ファミリー」は、数多の財産を動かす老舗にして闇の巨頭として長いこと、この裏社会を牛耳っていた。しかし、10年前にじわりと現れた中華マフィア「黄金神龍」が栄えはじめ、いつしか二大巨頭と呼ばれるほどの規模になってしまった。しかし、稀代のマフィア「レッドローズ・ファミリー」には潤沢な武装と戦闘能力がある。乗り越えられぬものは、なんでも金で解決するのだ。などと考えていたら、オーシャン・モンキー…優雅さのかけらもない貧民が、最近はなかなかの数に増えてきたのだという。目障りな…

「…なんだと? モンキーの奴らが、レッドローズ・ファミリーのレアメタル倉庫を爆破して行った? クックックック……ちょうど良い。このワインのように、奴らの血で真っ赤に染めてやろうではないか」

黄金神龍

中国人の同士たちを集めながら、その狡猾なやり口で島を広げていた黄金神龍。彼らはやがて巨万の富を得ることに成功し、「レッドローズ・ファミリー」とも対等になれるほどになっていた。栄枯盛衰、繁栄は長続きしない。あとは、体だけが巨大となりすぎて少々疲れてきたこの赤い薔薇を、どう料理すれば良いか考えるだけでいい。なんでも金で解決すれば良いと思っているその油断し切った顔に、鋭いナイフをくれてやろう。そんなことを考えていたら、ここ数年でゴキブリ並みにしぶといオーシャン・モンキー…海猿たちが暴れているそうだな。

「…なに? 海猿共が、我が黄金神龍の金庫を爆破しただと…? ふん、浅ましい猿どもめが。我らが武術で、全員切り裂き拷問を加えてやろう。ゆくぞ」

オーシャン・モンキー

「レッドローズ・ファミリー」「黄金神龍」もおっかない。中東系のチンピラたちは、頑張ってレアメタル「アダマント」で取り引きを重ねながら、人海戦術でシマを広げてきた。その成果は実り、想定外なほどに組織が膨らみ始め、えらいことになり始めたが、なんとかなるだろう。

「……え? な、なんだと!? レッドローズ・ファミリーのレアメタル倉庫と黄金神龍の金庫を爆破してきただと!? しかも金庫からは金も盗んできた? オーマイガッ!!!? …し、知るか、皆殺しにされるぞ! 俺は逃げるからな!!」